※上記写真 出典:大阪R不動産https://www.realosakaestate.jp/estate.php?n=2332
今回も前回に引き続きビンテージリノベーションに欠かせないファクターの一つをご紹介いたします。
それはコンクリートブロックによる壁。
以前に「ビンテージリノベーションを考察する」で述べたように、ビンテージリノベーションとは「古き良き年代のデザインを模したリノベーション」という意味では、コンクリートブロック壁は若干定義から外れるのですが、最近はキッチンの立ち上がりや、キッチン回り、アクセントの壁などでコンクリートブロック壁をよく目にします。
素材感があり、ラフな印象を受けることから人気のある意匠といえます。
無垢材の床や建具・壁などと合わせると飾り気のない味わい深さが出る空間となりますね。
マンションのリノベーションでコンクリートブロックは使える素材?
でもちょっと待ってください。
マンションリノベーションでコンクリートブロックを積むのは結構ハードルが高いです!
国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の建築工事標準仕様書を読むと、衛生配管用裏積みで、積上げ高さ 1.5m,かつ,面積6㎡程度を超える場合は鉄筋組が必要ということが分かります。
鉄筋を組むということは、既存躯体に定着させる必要があります。ということはあと施工アンカーを打たなければなりません。
これは、以前ピーコンフックの回で記載したように総会の決議が必要となると思われます。
また、荷揚げ・モルタルの打設など施工の費用もかかってしまいそうです。
何とかならないのでしょうか。
そんな時はコレ!コンクリートブロック"風”タイル!
コンクリートブロックのイメージをそのまま感じさせるとってもいいものがあります。
それは 「コンクリートブロック’風’タイル」です。インターネットで調べると有限会社工房志楽という会社様が出てきます。
仕様を見てみると 寸法(約)W390mm x H190mm x T17mm 重量約900 g 不燃 接着剤での施工 とあります。
コーナー材もあるようです。
厚さが17㎜ですから、積むのではなく、タイルのように壁に貼って施工できる素材ですね。
メリットは、施工が容易であること。重量に制限ある場所でも施工できることなどがあげられ、なんといっても費用が安く済むことが最大のメリットではないでしょうか。
もちろん塗装することもできます。
左の写真は白く塗装をしています。
塗装をすると、イメージがまた少し変わりますね。
これでデザインの幅がまた少し広がるのではないでしょうか。素材感のあるリノベーションをお考えの皆様、是非おススメです。
(筆者:H.sakuramoto)
有限会社工房志楽「コンクリートブロック風タイル」 : http://www.koubou-shiraku.com/stone/top/stone_top.html
関連記事 : ビンテージリノベーションを考察するhttp://www.panoma.jp/column/3275