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無垢フローリングのメンテナンス

無垢フローリングのイメージ写真

最近のマンションはシートフローリングが採用されている中、
無垢材のフローリングでのリノベーションするご家庭が増えています。

無垢フローリングの良さといえば、肌触りやにおいですね。冬でも裸足で歩いても冷たくない心地よさです。
また、経年変化を楽しむこともできる材料でもあります。

では、お手入れはどうするのでしょうか。

ワックスは蜜ろうワックスが◎

無垢材のワックスといえば蜜ろうワックスが定番ですね。

スポンジにティースプーンでワックスを取り、塗っていきます。
塗った後、乾拭きでべたつきをふき取り、その後、乾燥させます。
天気の良い日や、窓からの風が気持ちいい日に取り組みましょう。
ワックス後は蜜ろうワックスをミスト(液状)にしたミストデワックスでお手入れするとワックスも長持ちします。

でも、ワックス前に忘れてはいけない「傷のメンテナンス」。
無垢材なので、傷がつきやすいです。傷は少しの手間でなおすことが可能です。

無垢材の傷の直し方は?

無垢材は呼吸をしているため、空気中の湿気を吸収したり、放出したりしています。

いわゆる「調湿作用」持っています。
空気中の湿気がを多ければ吸収し、乾燥していれば放出し、一定の湿度を保とうとしています。

そのため、スポンジのように、湿気を吸収すると膨張し、湿気を放出しきると収縮する性能があります。収縮(乾燥)してしまう冬場はフローリングの溝が開いてきたなと感じるのはこのせいですね。

傷のメンテナンスはこの伸縮する性能を使います。

傷をなおしてみよう

まず、直したい傷に水を含ませましょう。
タオルやティッシュに水を含ませて、傷の上に置き、少々待ちます。
その間にアイロンを温めておきましょう。アイロンはスチームのところに合わせます。

傷の部分に水が浸透したら、スチームアイロンをかざして、スチームを傷にあてます。

アイロンでの傷修復のビフォーアフター

水を含ませることで木が膨張するため、もとに戻る力が発生します。

新しい傷だと、アイロンなしでふき取るだけでも直ることも。

傷が古いものだと上記のようにアイロンで熱を加えてあげると直りやすくなります。

くぼんだ箇所が少し緩和されて目立たなくなりました。※杉の無垢フローリングで実践しました。

手間を惜しまずにメンテナンスをされてみてはいかがでしょうか。

※ウレタン塗装されている無垢フローリングには不向きな直し方です。ご注意ください。