インテリアのコーディネートを考える時、色の配色に困ることはありませんか。
色は心理的にさまざまな現象を引き起こします。
例えば青いカーテンを付けると夏っぽさ、涼しげな印象になったり、
オレンジのカーテンを付けると秋っぽさ、暖かい印象になったりと色によって印象が変わってきます。
色の特性について
色が持っている特性を知っておきましょう。
赤や橙色、黄色は暖色系と呼ばれます。
暖色系は情熱的・暖かみといった印象、また、進出色・膨張色という特性があります。
※膨張色・進出色・・・実際より大きく見えたり、実際より手前に見えたりする
逆に青や青緑、青紫は寒色系と呼ばれます。
寒色系には寒さ・冷静さ・落ち着きといった印象、また後退色・収縮色という特性があります。
※後退色・収縮色・・・実際より小さく見えたり、実際より奥に見えたりする
写真のように青の配色が多いと落ち着いた雰囲気になります。
上記に属さない「紫・緑」は灰色を含め、中間色と呼ばれます。
また、緑は自然や安らぎ、青は知性的・爽やか、黒は重厚感・クールなど色だけみても、色を変えるだけで人が感じる印象が違うのがわかります。
調和しやすい色について
色は「色相(色味)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)」を変化させることで様々に色になります。
例えば、黄や橙色の明度を下げると黄土色や茶色へと変化します。
インテリアのフローリングは茶色や肌色系が多いので、フローリングは黄色系の色味(イエローベース)ということになりますね。
インテリアのカラーを決めるときはフローリングの色(床の色)が非常に大事です。
フローリングの色がイエローベースなのかブルーベースなのかを見分けてベースとなるカラーを決めていきましょう。
〇イエローベース:黄色が強い木材 (オーク・メイプル など)
〇ブルーベース:赤みが強い木材 (チェリー・ウォールナットなど)
どちらのベースかによって調和しやすい色が変わります。
イエローベースの床材は暖色系、ブルーベースの床材は寒色系を合わせると調和し、落ち着いたカラーコーディネートが可能です。
類似色相で設えると色のバランスがとりやすく、簡単に素敵なインテリアになります。
次回は、対象色相配色でコントランストやメリハリをつける方法を特集します。
※写真出典 : サンゲツ