タイトルは経験の浅い時期に感じていたことなのですが、
工事現場で大工さんが使う言葉がなかなか馴染みの無い言葉で戸惑っていたことを今でもよく覚えています。
その中でもよく耳にしていたのは「サブロク」「シハチ」「インゴ」「イーニッサン」ですかね。
これらはある共通点があります。それは材料のサイズを表す単位の言葉で材料の呼称としていることです。
知っていれば何ということは無いのですが知らないとちんぷんかんぷんですね。代表的な物を紹介します。
単位の表し方
サブロク 3尺×6尺の略語 910㎜×1820㎜の板材を指す
シハチ 4尺×8尺の略語 1220㎜×2440㎜の板材を指す
インゴ いんご角の略で1寸5分の角材の意 木口辺45㎜の角材
イーニッサン 木口辺が1寸2分(30㎜)×1寸3分(40㎜)の角材の意
ワンバイ材 木口一辺が1インチ(約19㎜)規格の材料
ツーバイ材 木口一辺が2インチ(約38㎜)規格の材料
現在ではメートル法が一般的ですが、昔は尺貫法という単位が日本では使われていました。職人さんらしく昔から伝統的に使われ続けてきた名残なんですね。
ちなみに
1尺=303mm =10寸
1寸=30.3mm =10分
1分=3.03mm =10厘
です。
ワンバイ材、ツーバイ材はアメリカの材料の規格でインチ法になっています。
ただし1インチは正確には25.4mm。材料に製材すると縮んでしまうため材料の規格では約19㎜を1インチ表記にしている特例です。また、バイとは×(かける)の意味の英語Multiplied byのbyが由来です。具体的に言うとワンバイフォー材と言えば1×4材→19㎜×89㎜の材料の意になります。(19×4=76じゃないかと言われそうですが、材料の規格で決まってます。)
聞きなれない言葉の中にも意外と身近なものが含まれているかもしれませんね。
皆さんも気になることがあったら調べてみると面白いかもしれませんよ。