最近、ロードバイクのディスクブレーキ化が進んできました。ハイエンドグレードはほぼディスクブレーキしか残っていません。海外プロツアーではほとんどのチームがディスクブレーキを使用していますね。
なぜ、ここまでディスクブレーキが流行っているのか。また、リムブレーキと比較した時のメリットやデメリットなどを解説します。
今後のロードバイク購入の参考にしてください。
ディスクブレーキが流行る理由
ディスクブレーキはパスカルの原理を用いたブレーキシステムです。従来のリムブレーキよりもブレーキレバーの引きが軽く、強い制動力が発生するブレーキです。
ロードバイクには10年ほど前に使用され始めましたが、MTBなどは30年ほど前から使用されています。
ディスクブレーキは2018年ごろからツールドフランス等3大ツールで使用されるようになりました。はじめはリムブレーキよりも車体重量が重くなるため使用しているチームはわずか。
その後、フレーム設計の最適化などが進み、UCI規定6.8キロをディスクブレーキロードバイクでも下回ることが可能になりました。
そのためプロツアーではリムブレーキよりも制動力が高いディスクブレーキが使用されるようになりました。
主流がリムからディスクに移り変わると同時にディスクブレーキの人気が高まりディスクブレーキが流行りました。
プロが使っていたり、より制動力が高いものを求めたからだと考えられます。
ディスクブレーキのメリット
ディスクブレーキはリムブレーキよりも高い制動力とレバータッチの良さを実現しています。今までは引きは軽くてもカーボンホイール等の場合は制動力が低く、熱によるホイールの破損リスクもありました。また、リムブレーキでは水により制動力の低下があったが、ディスクブレーキはほぼ低下しない。
・リムブレーキと比べた時に軽いレバープルと強い制動力
・カーボンホイールでも変わらない制動力
・雨(水)による制動力低下がほぼない
ディスクブレーキのデメリット
ディスクブレーキにもデメリットはあります。注意しなければ事故などケガにつながる危険があります。
・油分や汚れに弱い
少しの油分でも音鳴りや制動力低下が発生するため整備時に油分を付けないようにしましょう。
・交換するパーツが増える
ディスクブレーキはパッドとローターが両方とも消耗するため両方とも定期的に交換する必要がある。
・リムブレーキから乗り換える際に乗っていたロードバイクのパーツが使えないものがある
ホイールやコンポーネントはディスクブレーキとリムブレーキでは規格が異なる為使用できない。(一部を除く)
・音鳴りが発生しやすい
ブレーキパッドとローターの隙間はとても狭くローターの歪みで音鳴りすることがある。
・セルフメンテナンスは難しい
油圧ディスクブレーキは組付けに専門的な知識と技術が必要になる為自分でメンテナンスすることはあまりおすすめしない。
油圧式以外のディスクブレーキ
油圧式ディスクブレーキのほかに機械式ディスクブレーキがあります。油圧式と異なりワイヤーを使用しブレーキをかけます。
メリットとしては
・メンテナンスしやすい
・リムブレーキコンポーネントでも使用できる
・出先でも調整可能
・ブレーキフィーリングを調整できる
・メーカーによってはオーバーホールできる(メンテナンスをすれば長く使用できる)
・セッティング次第では油圧ディスク並みの制動力になる。
などがあります。
逆にデメリットとしては
・使用できるブレーキレバーが制限される場合がある
・ピストンが片押しの場合はパッドやローターの偏摩耗をおこすことがある
・フレームによってはワイヤールーティーンが厳しく取り付けできないことがある
などです。
事前にワイヤーが配線可能かどうかを判断すれば特に問題ないかと思います。
筆者は機械式ディスクブレーキを使用していますが、制動力やメンテナンス面で困ったことはありません。
制動力もあり引きも軽いので満足しています。
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