※上記写真 出典:株式会社アスコット※
今回はビンテージリノベーションには欠かせない(?)、コンクリート壁について目からうろこの情報を。
コンクリート壁そのままの仕上げとした場合、そこには何も取り付けることができないと諦めてませんか?
そんなことはありません!何もかも付けられるというわけではありませんが、とってもいい方法があるんです。
そもそもなぜコンクリート壁に何もつけられないのでしょうか?
それは管理規約によります。
分譲マンションのように一つの建物を区分して所有する場合、専有部分と共用部分に分けられ、区分所有者は専有部分のみ所有権があるとされております。管理規約にはいろいろな記載の仕方がありますが、天井・床・壁は躯体部分を除く部分を専有部分が一般的です。さらには玄関扉自体は共用部分となり変更が不可ですが、錠前と部屋内側は専有部分となります。
また、窓とガラスも共用部分となります。ちなみにバルコニーも共用部分で使用権のみ所有されているものとなります。
以上のことから、専有部分ではないコンクリート部分(躯体部分)には変更(孔あけ)行為はしてはならないということになります。または、総会での決議が必要となります。
それよりなにより、一般にコンクリート部分に穴をあけるということ自体が簡単にはできないですね。
そんな時に壁に「ピーコン穴」を探してみましょう!
ピーコン穴!?
これです!
これはマンションを建設するときにコンクリートを打設する際、型枠が膨らまないようにつけた幅止め金物「ピーコン」の跡です。
その為、同じ場所の壁の向こうにも同じものがあります。
それがこちらです。
金物の為、錆の原因となりますから外部ではこのようにきれいに埋めてしまいます。
コンクリート打ちっぱなしの建物にあるあのポツポツとしたあれですね。
雨が当たらない場所では通常埋めないでそのままとなっていますので、壁を壊した場合、ピーコンの穴が出てくる場合が多いです。
このピーコン穴の中央にある全ねじの様なもの(セパレータ)に取り付けれる金物があるんです。
その名も「ピーコンフック」
これば東急ハンズで売っております。これをつけるだけでフックとすることができて、今まで何もつけられなかったコンクリート壁にいろいろつけることができます。
これを応用すると、画鋲やビスが打てず悩んでいた壁にいろいろ装飾ができそうですね。
ぜひ試してみてください!
天井にはこのような「インサート」がある場合もあります。
同じように使ってみてください!
※釘部分は危ないので切って使いましょう。
(筆者:H.sakuramoto)