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【ロードバイクメンテナンスでは必須】そのトルクレンチの使い方本当にあってますか?

自転車 メンテナンスピット

ロードバイクのメンテナンスには トルクレンチ は必須です。ですが、使い方を間違えると高いカーボンパーツが破損してしまいます。
破損を防ぐためにはトルクレンチを正しい方法で使用しましょう。
今回はトルクレンチの正しい使用方法をご紹介いたします。

トルクレンチ とは

ロードバイク セルフメンテナンス 

トルクレンチとはねじにかけている力(トルク)を可視化し、オーバートルクを防止してパーツ破損を防止する工具です。
締め付け方向が指定されていたり最小、最大トルクが定められています。
ロードバイクメンテナンスにおいて3~20ニュートンメーター計測できれば問題ありません。
ご自身でスプロケットの取り付けやBBの取り付けをする方は最大50~60ニュートンメーターまで計測できるモデルを購入すれば問題ないでしょう。

トルクレンチ の正しい使用方法

トルクレンチはまず先端にソケットを装着します。ソケットサイズは締め付けたいネジ穴に適合するものを使用しましょう。
ソケットには差し込み角が適合するものを使用しましょう。
ソケットを取り付けたら締め付けトルクを設定します。パーツごとに締め付けトルクが設定されているトルクを確認し規定値以内に締め付けトルクを設定しましょう。
セットしたら締め付けてカチッっと音が鳴ったら完了です。
電池式の場合は説明書に記載されている音が鳴れば完了です。

トルクレンチ の注意点

トルクレンチは精密機器です。落としたり湿度が高い場所に保管しないようにしましょう。
保管時にはトルクを最低値にして保管しましょう。中に入っているばねが縮んでしまいトルクレンチがくるってしまいます。(電池式は不要)
トルクレンチ使用時は説明書で指定されている持ち手部分を持ちましょう。
トルクレンチによっては水平角度なども指定されれいることもあるため説明書をよく読んでから使用しましょう。
トルクレンチは締め付け専用の工具です。トルクレンチでネジを緩めるのには使用しないでください。
YouTube等で緩めるのに使用している方がいますが、そういう動画投稿者は参考にしないほうが良いでしょう。
トルクレンチ

トルク値決定の注意点

トルクレンチのトルク決定をするときにまずはパーツの規定トルクを確認します。例として規定トルク3~5ニュートンメーターのステムがあったとします。
3~5という数字はパーツやコラムを破損させずに使用できる値です。
これ以下の場合はステムが滑ることがあり走行中にステムが動くことも。
走行中に動いてしまうとかなり危険です。
逆に規定以上のトルクで締め付けるとネジやコラムなどパーツの破損につながります。
最悪の場合コラムが割れてフォークを交換しなければいけません。
そうならないために3~5ニュートンメーターの間でトルク値を設定しなければいけません。
大抵の場合は規定トルクの真ん中の値で締め付けます。
3~5の場合は4ニュートンメーターで締め付けます。
これで動く場合は4.5ニュートンメーターで締め付けて対応します。
最初から5ニュートンメーターでは締め付けないほうが良いでしょう。
それはなぜか。
オーバートルクになる可能性があり危険だからです。
使用しているトルクレンチが絶対に正確に測れていれば問題ありませんが、使用してトルク値が少し狂っているものの場合だと設定した値よりも高いトルクで締め付けていることがあります。それがオーバートルクの原因です。
なので最初から規定Maxでは締め付けず、最大トルクから0.5~1ニュートンメーター低く設定して締め付けましょう。

トルクレンチ

まとめ

トルクレンチは決められた位置を持ちパーツ規定トルク以内で締め付ける。
締め付けにのみ使用しネジを緩めるのには使用しない。
保管時は湿気を避け、トルク値を最低値にして保管する。

以上のことに気を付けて使用、保管しましょう

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